今まで我慢してきたけど、もう無理。仕事のストレスが、やばいところまできてる。すぐに対処しないと、爆発しそう。でも、どうすれば解消されるの...。
上記のようなお悩みを解消します。
<本記事の内容>
仕事のストレスがなくなることは、ありません。
どんな仕事、どんな職場であっても、大なり小なりストレスを受けながら、誰もが働いています。
しかし、そうした仕事のストレスのなかには、「もう無理...」と限界がくるケースも少なくありません。
肝心なのは、
「仕事のストレスがやばい」という状態に陥ったときにどう対処するか?
です。
本記事では、仕事のストレスがやばいと感じている人に、試してほしい解消法と、ストレス度合いのセルフチェックを紹介します。
仕事のストレスに限界がきている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「仕事のストレスがやばい」となりやすい人の特徴
「仕事のストレスがやばい」となりやすい人には、下記いずれかの特徴が見られます。
- 感受性が強い
- ストレス耐性が高い
- 自分の意見をうまく言えない
- 他人の価値観を受け入れられない
- 人との距離の置き方がわからない
「2. ストレス耐性が高い」は意外かもしれませんが、実はわりと危険な特徴です。
一つずつ説明するので、自分に当てはまる特徴がないか、チェックしてみてください。
1. 感受性が強い
感受性とは、人の気持ちを感じ取ったり、外界からの刺激・変化を受け入れたりする力のことです。
感受性が強いことの良い点は、
- 細かいところに気を配れる
- 他人の悩み・痛みを理解でいる
- クリエイティブな発想ができる
です。
感受性が強い人は、文化人に多い傾向があります。
一方で、感受性が強いことの悪い点は、
- 必要以上に刺激を受けてしまう
です。
感受性が強い人は、そうでない人と比べると、外からの刺激を必要以上に感じてしまいます。その刺激とは、プラスのものもあれば、ストレスのようにマイナスのものもあります。
また、感受性が強い人のなかには、「マイナスの刺激をとくに強く感じる人」がいます。そうした人にとって、日常的に起きる仕事のストレスは、他人には理解しがたいほど強く感じるでしょう。
仕事上のストレスは、なかなか解決がむずかしいものが多いため、次第に「ストレスがやばい」と感じてしまいます。
自分の感受性が気になる方は、診断サービスを利用してみてください。
※HPS(Highly Sensitive Person)は心理学用語で感受性が強い人のこと
2. ストレス耐性が高い
仕事や生きていくうえで、ストレスを感じない人はいません。一般的に、そうしたストレスに強い人のことを、「ストレス耐性が高い」と表現します。
ただし、ストレス耐性が高い人も、ストレスを感じないわけではなく、あくまで「ストレスに耐えられる」という意味です。
ストレスに耐えることで何が起きるかというと、
- 蓄積による精神的な不調
です。
そうです。ストレス耐性が高い人というのは、ストレスをうまく処理しているのではなく、「人よりもたくさんのストレスに耐えられる」だけなのです。
仕事では理不尽な事柄により、ストレスを受けることが多々あります。そうした際に、一定のストレス耐性は必要です。些細なストレスにかんしゃくを起こしていては、そもそも仕事になりません。
ストレス耐性はときとして、「ビジネスパーソンに大切な資質」と言われています。しかし、ストレス耐性が高いあまり、ストレスを蓄積し、うまく処理できない人もいます。
そうした人は、気づいたら「仕事のストレスがやばい」という状態に陥ってしまいます。
さらに、そこからストレスを処理する方法がわからないため、問題を解消できず、さらにストレスを抱えてしまうケースが多いのです。
「自分はストレス耐性が高い」という自負がある人は、実は要注意です。
3. 自分の意見をうまく言えない
自分の意見をうまく言えない人は、他人の意見に流されがちです。というより、他人に意見を押しつけられてしまいます。
「自分の行動はいつも人の意見に左右される」と考え、劣等感を感じることも多いでしょう。周囲からは「お人好し」と見られ、無理な仕事を任せられてしまうことも多々あるかもしれません。
そうした人は人間関係の悩みが絶えないため、「仕事のストレスがやばい」と感じやすい人だと言えます。
4. 他人の価値観を受け入れられない
先ほどとは逆に、自己主張が強く、他人の価値観を受け入れられない人も、「仕事のストレスがやばい」と感じやすいでしょう。
良く言えば、
- 自分に自信がある
- 職人気質
です。
悪く言えば、
- 他人を認められない
- 自己中心的
です。
悪い面が強く出てしまうと、他人の価値観を受け入れるのがむずかしく、衝突が絶えません。「すべて自分が正しい」と考えているので、自分以外のすべてにストレスを感じるようになります。
5. 人との距離の置き方がわからない
仕事のつき合いには、「適切な距離感」が大切です。しかし、人との距離の置き方がわからず、人間関係に悩んでしまう人は少なくありません。
最近では、「Z世代との距離感」に悩んでいる管理職が多いようです。
2022年12月に発表されたアンケート調査によると、管理職として働く人の約77%が、「Z世代のマネジメントに悩んだことがある」と回答しています。
人との距離の置き方がわからない人は、他人の問題を考えることが多くなり、自分のストレスや問題を解消する暇がありません。
こうした人は「他人に嫌われるのが怖い」傾向があります。
「仕事のストレスがやばい」を軽減するためにできること
「仕事のストレスがやばい」と感じている人は、下記のプロセスに沿ってみると、仕事のストレスを軽減できる可能性があります。
- ストレスのもとを断つ
- ストレスの原因を分析する
- ストレスに耐えるメリットを考える
- よくあるストレス解消法を試してみる
- やはりストレスのもとを断つ
シンプルな方法は「ストレスのもとを断つ」です。これは部署異動や、転職をして、ストレスの根本をなくすためのアクションです。
もちろん、異動先・転職先で同じようなストレスを感じる可能性もありますが、ストレスから解放される可能性も十分あります。
部署異動や転職を考えていないなら、次のステップに進んでみましょう。
詳しくは、「仕事のストレスがやばい人に試してほしい解消法」の章で解説します。
転職でラクな働き方を見つけてみるのも一つの方法
「ラクな働き方」とは、物理的な話ではなく、自分にとって精神的にラクでいられる働き方、のことです。
たとえばTakadaは、夫婦ともに2回の転職を経て、
「夫婦でSEOライター・コンサルタントをする」
という、自分たちにとって一番ラクな働き方にたどりつきました。
仕事における精神的ストレスはほぼ感じませんし、自分たちらしく仕事ができていると思います。
「ラクな働き方」というのは、人によって違います。
- 余裕がないほどタスクで溢れているのを心地よいと思う人
- 会社には属していたいがコミュニケーションは必要としてない人
- 年功序列制度がありキャリアプランが立てやすいのが安心できる人
大切なのは、「自分にとって何がラクな働き方か?」を、正しく見極めることです。自己理解を深めることと同義、と言っても良いでしょう。
そうした意味で転職は、ラクな働き方を見つける一つの方法です。なぜなら、仕事や人生は、やってみないとわからないことが多いから。
終身雇用の時代が終わり、日本人にとっても転職がラフなものに変わりました。今や2回、3回の転職は当たり前です。
転職をくり返す人のなかには、
「7回転職して今の仕事に落ち着き、年収も大幅アップした」
という人もいます。
しかも、年収200万円台からスタートして、最終的には年収1,000万円を超えています。
「転職は宝くじよりも夢がある」と言っても、過言ではありません。
とにかく、やってみないことにはわからないことが多いので、まずは転職エージェントに登録してみるといいでしょう。
無数にある求人情報を見ているだけで、「あぁ、こういう働き方ができる会社もあるんだ」と、気づきを得られます。
「転職」という名の心の保険を作るのは、悪いことではなく、むしろ仕事のパフォーマンスを上げるガソリンです。
仕事で「ストレスがやばい」と感じる主な原因
仕事で「ストレスがやばい」と感じる、代表的な原因とは、下記の6つです。
- 職場の人間関係が悪い
- 上司や同僚に嫌いな人がいる
- 長時間労働を強いられている
- サービス残業をさせられている
- 仕事にやりがいを感じられない
- 極度にプレッシャーを感じている
一つ以上当てはまる人も多いでしょう。それだけ、仕事という環境はストレスで溢れています。
それでは、仕事で「ストレスがやばい」と感じる主な原因を、一つずつ説明します。
1. 職場の人間関係が悪い
『嫌われる勇気(ダイヤモンド社出版/岸見 一郎、ほか)』で知られる心理学者・精神科医、アルフレッド・アドラーは、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
という言葉を残しています。
実際、自分が仕事で感じているストレスをふり返ってみると、そこには必ず「他人の存在」がありますね。
ビズヒッツが10~60代の男女211人に行ったアンケート調査からも、多くの人が、対人関係に悩んでいることがわかります。
したがって、「職場の人間関係が悪い」は、仕事でストレスを感じる理由とは、珍しくありません。
しかし、人間関係の悪さが度を越していたり、いじめに遭ったり、耐えがたいストレスを受けていると、「やばい」と感じるでしょう。
2. 上司や同僚に嫌いな人がいる
前述のように、仕事でストレスがやばいと感じる理由の大半は、人間関係にあります。上司や同僚に嫌いな人がいれば、それもまた、「やばい」と感じるストレスの原因になるでしょう。
嫌いなだけでなく、パワハラやセクハラを受けている人は、異動や転職を即検討することをおすすめします。
今の仕事がどんなに好きでも、パワハラやセクハラに耐えながら、仕事をこなせるはずがありません。
仕事のパフォーマンスが上がらないどころか、精神的負担により、うつ病などの精神疾患を発症するケースも。
パワハラやセクハラに遭っている人の異動や転職は、決して逃げではありません。立ち向かっても問題が解消される可能性は低いので、自分を大切にしてください。
3. 長時間労働を強いられている
長時間労働の身体的負担は、精神的負担と合わせて、ストレスの相乗効果を生み出します。
数年前、大手広告代理店の長時間労働問題が露呈してから、長時間労働に対する世間の目が厳しくなりつつあります。
しかし、厚生労働省が定義する過労死ラインを超えて、長時間労働を強いている会社は、今でも存在します。いわゆるブラック企業であることを、巧みに隠している会社も少なくありません。
過労死ラインを超えた長時間労働は違法であり、その会社はブラック企業です。
「残業ゼロの仕事」は存在しないかもしれませんが、労働基準法をしっかりと遵守した会社は存在します。
今すぐブラック企業から抜け出し、ホワイト企業でライフワークバランスの整った生活を送りましょう。
4. サービス残業をさせられている
タイムカードや勤怠システムの打刻を操作させるような、サービス残業を強いることも違法です。労働者には、「働いた分の対価をきっちり支払ってもらう絶対の権利」があります。
「長時間労働を強いられるだけなら、まだ良いほう。うちの会社は残業代すらもらえない...」
という会社もあります。
体だけでなく、精神が追い詰められて「ストレスがやばい」となるのは明白です。
サービス残業を強いるような会社とは、早々に縁を切り、新しい会社で心機一転しましょう。
働いた分の対価をきっちりと支払ってくれる会社に転職すると、前職の自分が、いかに異様な環境で仕事をしていたかに気づけます。
5. 仕事にやりがいを感じられない
「仕事にやりがいを感じられない」は、「ストレスがやばい」と感じる原因の一つです。それと同時に、難しい問題でもあります。
なぜむずかしい問題なのかというと、会社と自分、どちらに根本的な原因があるのか、じっくり分析しないとわからないからです。
また、自分に原因がある場合、それが「甘え」なのか、あるいは「軽度のうつ病なのか」などの判断も難しいところです。
「仕事にやりがいを感じられない...」
という理由で「ストレスがやばい」と感じたら、自己理解をまずは深め、何が原因なのかを突き止めましょう
仕事にやりがいを感じられない人は、自己肯定感が低くなっている可能性も考えられるので、下記の記事にも目を通してみてください。
6. 極度にプレッシャーを感じている
仕事の責任からくるプレッシャーに耐えられなくなると、「ストレスがやばい」と感じやすくなります。
責任が重いほどプレッシャーが大きくなるのは、当然のことです。そのプレッシャーを乗り越えるからこそ、仕事の成功が見えてきます。
とはいえ、プレッシャーに弱い人/強い人というのは存在するので、一概に当人のせいではありません。
「自分はプレッシャーに弱い」
と感じているなら、それを克服するためのアクションを起こしましょう。プレッシャーに対する弱さは、必ず改善できます。
仕事 プレッシャー(内部リンク)では具体的な克服方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「仕事のストレスがやばい」を放置するとどうなる?
ストレスと向き合うことは、更なるストレスを生みます。したがって、「仕事のストレスがやばい」と感じても、その気持ちを放置してしまう人も少なくありません。
しかし、仕事のストレスを放置すると、下記のような状態に陥る可能性もあります。
- 仕事のパフォーマンスが上がらない
- 人事評価がマイナスになりやすい
- プライベートも楽しく感じられない
- 体調を崩しがちになる
- うつ病などを罹患するかもしれない
それでは、一つずつ説明します。
1. 仕事のパフォーマンスが上がらない
「ストレスがやばい」と感じながら、仕事のパフォーマンスを上げられる人は、おそらくいません。
2019年4月に発表された調査資料によると、ストレスを感じる日は、仕事のパフォーマンスが「39.5%まで低下する」という可能性を示しています(ニッセイ基礎研究所より)。
普段の約40%しかパフォーマンスを発揮できないとなると、自分が思う通りの仕事をこなすのは、非常に難しいでしょう。
2. 人事評価がマイナスになりやすい
仕事でパフォーマンスの低下を感じるのは、自分だけではありません。周囲にもそれが伝わり、人事評価がマイナスになると考えられます。
人事評価がマイナスになれば、さらにストレスを感じ、仕事のパフォーマンスがまた下がる、という負のサイクルが始まります。
できれば、この時点で負のサイクルから抜け出すために、仕事のストレスと向き合うことが大切です。
3. プライベートも楽しく感じられない
1日の大半を占める仕事ですから、パフォーマンスが下がり、人事評価も下がり、負のサイクルが始まると、そのストレスがプライベートにも影響します。
- 何をしていても楽しくない
- ボーッとする時間が増えた
- 「何を考えてるかわからない」と言われるようになった
など、仕事のストレスが、精神に支障をきたし始めたら、危険信号です。
4. 体調を崩しがちになる
仕事で受ける強いストレスは、血圧や呼吸など、体内の特定のプロセスを調節している「自律神経」に影響を与えます。
自律神経が乱れると、
- 頭痛がする
- 体がだるい
- めまいがする
- 動機・息切れがする
- 手足が痺れる
- 吐き気がする
など、精神だけでなく身体にも影響を及ぼすようになります。
この時点で心療内科や精神科を受診すると、「自律神経失調症」と診断される可能性が高いでしょう。
5. うつ病などを罹患するかもしれない
自律神経失調症による身体的な負担が合わさると、ストレスが加速し、うつ病に発展するケースもあります。
うつ病を発症すると、判断力が低下し、自己肯定感が著しく低下します。
すると、ストレスフルな生活から抜け出すことがむずかしくなり、さらに塞ぎ込んでしまうようになるかもしれません。
本記事を読んでいる時点で、「自分はもしかしたらうつ病かも?」という不安が少しでもあれば、下記の記事に目を通してみてください。
仕事のストレスがやばいと感じるなら、転職するのもあり
「仕事のストレスがやばい」という気持ちを放置すると、最悪の場合、うつ病を発症します。そうした状態に陥らないためにも、「ストレスがやばい」と感じた時点で、対処するよう心がけましょう。
「仕事のストレスがやばい」と感じるなら、転職するのも一つの手段です。下記のような状況では、とくに転職をおすすめします。
- ストレスの原因を断つことがむずかしい
- いろいろ頑張ったがストレスがなくならない
- 仕事のストレスが強すぎて限界を感じている
- 「転職したいな」と少しでも考えている
このような状況にある人は、まずは転職サイト・転職エージェントに登録してみてください。
求人情報を見たり、キャリアアドバイザーに相談したり、会社からスカウトメールがきたり。
転職を前向きに考えられるようになり、そのポジティブな気持ちが今の仕事に好影響を及ぼすケースも、少なくありません。
結果として転職しなかったとしても、「どうしてもストレスがやばいなら転職がある」と、心に余裕を持てるようになります。
限界かも?仕事のストレス度をセルフチェック
仕事で強いストレスを感じていて、「もう無理...」と思っている人は、軽度のうつ病になっている可能性もあります。
下記のセルフチェックは、アメリカ精神医学会のうつ病診断基準である、「DSM-IV」を参考に作られたものです。
厚生労働省からも発表されている正式なセルフチェックなので、「自分はうつ病かも?」と少しでも不安な人は、チェックしてみてください。
全16問、0~4点評価で、その合計点数からうつ病かどうかを診断できます。
診断の結果、「軽度のうつ病」と判明したら、早めに転職や心理カウンセリングの利用を検討してください。
「中程度のうつ病」と判明した場合は、心療内科・精神科を受診しましょう。
仕事のストレスがやばくても「これだけはNG」な解消法
仕事のストレスがやばいと感じたときにやってしまうと、余計にストレスが増える、NGな解消法が存在します。
- 散財する
- 暴飲暴食
- お酒の飲みすぎ
- たばこの吸いすぎ
これら4つのストレス解消法は危険性が高いので、避けるようにしましょう。その理由を、一つずつ説明します。
1. 散財する
人は、お金を使うという行為自体に、「ストレスを発散した」と感じます。
2021年6月に発表された調査では、コロナ禍のストレス発散にお金を使っている人は、若者世代(20~34歳)で67.2%いることがわかっています。
ただし、仕事で強いストレスを感じている人が、散財してストレスを発散しようとすると、負のサイクルに陥る危険性があります。
<散財でストレスを解消する負のサイクル>
- 強いストレスを感じる
- 衝動的に散財する
- お金の無駄遣いだと後悔する
- お金がなくなる
- 強いストレスを感じる
仕事のストレスを解消するために、ショッピングやギャンブルで散財し、借金をする人も存在します。
お金を使ったその一時はストレスを発散できても、次第に後悔の念に変わり、より強いストレスを感じるようになるので注意してください。
2. 暴飲暴食
慢性的なストレスを抱えている人は、「体が脂肪を蓄えるスイッチ」がONの状態になっています。そうしたなかで、暴飲暴食を行い、ストレスを解消しようとすれば、当然太りやすくなります(厚生労働省 e-ヘルスネットより)。
「暴飲暴食をしてしまった」、という自責の念と、体型が変わっていく後悔は、想像以上のストレスを生み出します。
仕事のストレスを解消しようと、ストレスフルな生活を続けていると、人によっては「痩せなきゃ」と強く思うことから、極端な食事制限を始めます。
明らかにリバウンドしやすい状況なので、ダイエットは失敗し、さらにストレスが増大。最終的には、食べものを体が拒絶する、拒食症に陥るケースもあります。
暴飲暴食によるストレス解消は、ほんの一瞬です。その後は、より大きなストレスが確実に返ってくるので、仕事のストレスによる暴飲暴食は避けましょう。
3. お酒の飲みすぎ
お酒は依存性が高いため、ストレス解消として飲むのはおすすめしません。「寝つけに一杯」が、二杯、三杯と増えていき、質の高い睡眠を阻害します。
アルコール依存症にならなくても、睡眠を阻害することで、ストレスはたまる一方です。
「仕事のストレスがやばい」という理由ではなく、純粋にお酒を楽しむ気持ちで、適量を飲むのは問題ありません。
4. たばこの吸いすぎ
たばこもお酒同様に、依存性の高い嗜好品です。仕事のストレスがやばいからといって、たばこを吸いすぎると、肺がんのリスクも高まります。
2002年5月に発表された男女9万人の調査結果から、たばこを吸う人は吸わない人に比べて、肺がんの発生率が男性で4.5倍、女性で4.2倍高くなることがわかっています(国立がん研究センターより)。
また、たばこを吸って「ストレスが発散された」と感じるのは、ニコチンの離脱症状が和らぐからであり、ストレスが発散されているわけではありません(厚生労働省 e-ヘルスネットより)。
仕事のストレス解消をたばこに頼ってしまうと、今よりも健康を害することになるので、注意してください。
仕事のストレスがやばい人に試してほしい解消法
仕事のストレスがやばい、「もう無理...」と感じたら、下記のプロセスに沿って、ストレス解消を試してみてください。
- ストレスのもとを断つ
- ストレスの原因を分析する
- ストレスに耐えるメリットを考える
- よくあるストレス解消法を試してみる
- やはりストレスのもとを断つ
一つずつ説明します。
1. ストレスのもとを断つ
ストレスを解消する最もシンプルな方法とは、「ストレスのもとを断つ」です。ストレスは発散するよりも、その原因をなくすことのほうが、精神的負担が圧倒的に軽くなります。
仕事におけるストレスのもとを断つ主な方法とは、
- 他部署に異動する
- 他の会社に転職する
の2つです。
もしも今の仕事、今の会社に未練がないのなら、他部署への異動や、転職を積極的に検討してみてください。
ストレスのもとを断つことができれば、仕事の悩みは一気に解消されます。
「転職してもいいかな」と思う人は、まずは転職エージェントに登録してみましょう。
求人情報を見ながらこれからのことを考えたり、キャリアアドバイザーに相談してみたり、「今の仕事を辞めてからのこと」を具体的にイメージしてください。
「他部署への移動も転職も望んでない」という人は、次のステップに進んでください。
2. ストレスの原因を分析する
仕事のストレスと向き合うための、最初の一歩は、ストレスの原因を分析することです。ひいては、自己理解を深めることにもつながります。
たとえば、仕事のストレスがやばいと感じる原因が、
「大嫌いな上司がいる」
だとしましょう。
このストレスの原因を、「上司が嫌いだから」と片づけてしまうのは、早計です。もう少し、原因を分析して、ストレスの本質を見極めてみましょう。
ストレスの原因を分析するうえで、おすすめしたいのが「なぜなぜ分析」です。
上記は、「サービス残業が多い」という原因で、仕事を辞めたいと感じたときの、なぜなぜ分析の一例です。
サービス残業が多くて仕事を辞めたいと感じたとき、「お金にならないのが不満だから」という原因で、片付けてしまいがちです。
しかし、なぜなぜ分析を行ってみると、その根底には、「仕事を楽しみたい」といった本質が隠れていることがわかります。
こうしたストレスの本質に気づかないままに行動しても、ストレスは解消されません。
なぜなぜ分析を使い、仕事におけるストレスの本質を見極め、正しい対処をするための準備を整えましょう。
3. ストレスに耐えるメリットを考える
つづいてのステップとして、ストレスに耐えるメリットを考えてみてください。
仕事において、
「大嫌いな上司がいる」
という理由を抱えていると仮定します。
では、「大嫌いな上司がいる」としながらも、年収が今の3倍だったらどうでしょうか?「それならストレスに耐えられる」と答える人が多いと思います。
異動や転職をしないかぎり、仕事におけるストレスの原因を断つのは、難しいものです。
しかし、ストレスを受けながらも何かしらのメリットがあれば、ストレスに耐えられることが多々あります。
仕事でストレスを受けながらも、異動したくない、辞めたくないと思うのには、何かしらのメリットを感じているからでしょう。
「今の仕事が好きだ」
「同年代の平均年収を超えてる」
「将来のキャリアのために今頑張りたい」
こうした、仕事のストレスに耐えるメリットを、あらめて考えてみてください。
メリットを考えても見つからない、メリットはあるけどそれでも耐えられないと思えば、それは異動や転職を考えるべき、心のサインかもしれません。
4. よくあるストレス解消法を試してみる
仕事のストレスに耐えるメリットが思いつかない、メリットはあるけれど耐えられない、という人は、よくあるストレス解消法を試してみましょう。
- 週に2、3回のジョギングや散歩をする
- フィットネスジムで思いっきり運動する
- 映画鑑賞や読書を楽しみ、喜怒哀楽を感じる
- 家族や友人とおしゃべりし、よく笑う
- 睡眠時間を伸ばす、睡眠の質を向上する
- 時間を忘れるほど好きなことに没頭する
- 創作や細かい作業に集中する
- 資格取得などスキルアップを目指す
このようなストレス解消法は、人によって効果を発揮するケースがあります。
ただし、「うつ病寸前までストレスを溜めている人」、「自己肯定感が低くなっている人」は、逆効果になるので注意してください。
「自分はもしかしたらうつ病かも?」と感じている人は、下記の記事を参考に、これからのアクションを考えてください。
「自己肯定感が低くてつらい」と悩んでいる人は、下記の記事を参考に、自己肯定感を高めるためのアクションを起こしましょう。
5. やはりストレスのもとを断つ
よくあるストレスの解消を試してみても、それでストレスが発散されない、ストレスがやばいと感じる人は、やはりストレスのもとを断つしかありません。
「今の仕事が好きだ」
「同年代の平均年収を超えてる」
「将来のキャリアのために今頑張りたい」
などのメリットを仕事に感じていたとしても、心と体がボロボロになってしまえば、仕事どころの話ではなくなってしまいます。
「仕事のストレスをどうしたって解消できない」と、思ったのなら、無理をする必要はありません。異動願いを申し出て他部署で仕事をするか、転職をしましょう。
他部署で仕事をしてもストレスのもとを断てない場合は、転職しかありません。
しかし、仕事のストレスが原因で転職をしたとしても、それは「逃げの転職」ではありません。より良い環境で仕事をするための、「攻めの転職」です。
心と体がボロボロになるのを防ぐためならば、決して逃げではないので、「責任感がない」などと、自分を責めないでください。
むしろ、
「年収アップしてやる」
「今より良い会社に入ってやる」
など、心の炎を燃やしながら転職活動に臨みましょう。
今よりも良い仕事は必ず見つかるので、あきらめずに転職活動に励んでみましょう。
一人での転職が不安な人は、キャリアアドバイザーがいる転職エージェントを利用してみてください。
仕事のストレスがやばい「退職」のハードルが高い
仕事のストレスがやばい人が転職活動を始めるにあたって、大きなハードルになるのが「退職」です。
仕事のストレスがやばいと感じている人は、精神的に追い込まれている状態です。今の仕事をつらいと感じていても、退職意思を会社に示すことがなかなかできません。
しかし、会社を辞めなければ、自分に合った仕事を始めることはできない。ジレンマですね。
そこで利用してほしいのが、退職代行サービスです。
退職代行サービスは、あなたに代わって退職意思を会社に伝えてくれたり、退職に必要な手続きを行なってくれるサービスのこと。
これを利用すれば、「会社に辞めたいと言えない」という人でも、安心して、かつ短期間で退職できます。
ちなみに退職代行サービスは、運営元によってサービス内容が異なります。
退職代行サービスを利用するなら、弁護士法人か労働組合が運営するサービスがおすすめです。
民間企業は料金が安く、退職意志を伝えることはできますが、法的処置はもちろん代理交渉も行えません。代理交渉ができないため、有休消化を利用した即日退社も難しくなります。
料金は少し高くなりますが、確実に退職し、代理交渉まで行なって欲しい人は労働組合を。訴訟トラブルに発展しそうな場合や、労災認定の依頼なども含めて対応して欲しい場合は、弁護士法人が運営する退職代行サービスを利用しましょう。
おすすめの退職代行サービス3選
労働組合と弁護士法人が運営している退職代行サービスの中から、おすすめのサービスを3社厳選しました。
- 退職代行ガーディアン
- みやびの退職代行サービス
- わたしNEXT
それぞれの特徴を解説します。
1. 退職代行ガーディアン
運営元 | 東京労働経済組合 |
料金 | 29,800円(税込) |
追加料金 | なし |
即日対応 | ○ |
代理交渉 | ○ |
返金保証 | ○ |
対応時間 | 24時間対応 |
相談方法 | 電話 LINE |
決済方法 | 銀行振込 クレジットカード |
公式サイト | https://taisyokudaiko.jp/ |
1つ目におすすめする退職代行サービスは、【退職代行ガーディアン】です。
退職代行ガーディアンは、法適合の労働組合が運営する退職代行サービスなので、違法性がなく、安心して利用できます。
同じ労働組合が運営する退職代行サービスの中でも特に評判がよく、退職できるまで徹底サポートしてくれるのが特徴です。もちろん、有休消化や退職金などの交渉も可能。
退職にかかわるすべてを丸投げしても、コミコミ29,800円(税込)なので、料金面まで優しいサービス設計です。追加料金や期間制限はありません。
退職届ともに、業務引き継ぎを書面郵送で完了させた実績もあるため、「もう会社に行きたくない」という人も、まずは相談してみてください。
\退職代行ガーディアン/
2. みやびの退職代行サービス
運営元 | 弁護士法人みやび |
料金 | 55,000円(税込)〜 |
追加料金 | 回収額の20%※ |
即日対応 | ○ |
代理交渉 | ○ |
返金保証 | × |
対応時間 | 24時間対応 |
相談方法 | LINE メール |
決済方法 | 銀行振込 |
公式サイト | https://vc.taishoku-service.com/ |
2つ目におすすめする退職代行サービスは、【みやびの退職代行サービス】です。
みやびの退職代行サービスは弁護士法人が運営する退職代行サービスなので、安全性・透明性・確実性、いずれもトップクラスのサービスを提供しています。
弁護士法人が運営する退職代行サービスのメリットは、会社とのトラブルまで丸投げできることです。たとえば、残業代や退職金などの支払いを会社が対応した場合、法的措置を取ってトラブルを解決できます。
ブラック企業に勤めているなど、退職時にトラブルになりそうな場合は、弁護士法人が運営する退職代行サービスを利用するのが確実です。
その中でも、みやびの退職代行サービスは24時間対応などサポート力が高いので、おすすめです。
\みやびの退職代行サービス/
3. わたしNEXT
運営元 | 退職代行toNEXTユニオン |
料金 | 正社員:29,800円(税込) バイト:19,800円(税込) |
追加料金 | なし |
即日対応 | ○ |
代理交渉 | ○ |
返金保証 | × |
対応時間 | 24時間対応 |
相談方法 | LINE メール |
決済方法 | 銀行振込 クレジットカード デビットカード スマホキャリア コンビニ コンビニ後払い 楽天ペイ PayPay PayPal |
公式サイト | https://taishoku.to-next.jp/ |
3つ目におすすめする退職代行サービスは、【わたしNEXT】です。
わたしNEXTは女性専用の退職代行サービスであり、「女性が選ぶ退職代行サービスNo.1」を獲得しています。労働組合が運営しているため、有休消化や残業代の支払い請求、退職日の調整なども代理交渉してくれます。
対応はすべて女性スタッフが行ってくれるので、女性ならではの職場のポジションや立場を理解してくれた上で、退職をサポートしてくれるのが特徴です。
決済方法が非常に多いので、好きな決済方法を選べるのもメリットの一つ。料金は正社員なら29,800円(税込)、アルバイトやパートなら19,800(税込)と、料金面も親切なサービスです。
男性の人は、同じ労働組合が運営している退職代行サービスの、【男の退職代行】を利用できます。
\わたしNEXT/
おわりに
仕事のストレスがやばいと感じたら、真っ先に「ストレスのもとを断つ」ことを、考えるのが大切です。
「異動や転職はしたくない」
と考えるのは、あくまでも今の自分です。未来の自分は、今の自分を見て、「早く異動か転職をしたほうがいいよ」と思っているかもしれません。
その未来の自分を想像してみて、「異動や転職をしたほうがいいかも」と思えれば、異動または転職を考えてみましょう。
それでもやっぱり、「異動や転職はしたくない」と思ったら、仕事のストレスを上手につきあう方法を模索していきましょう。
ただし、無理だけはしないでください。「自分には今の仕事しかない」という固定概念にしばられるあまり、気づいたらうつ病になってしまった、という人も少なくありません。
常に、自分の心と体に向き合いながら、ストレスのより少ない仕事のやり方について考えてみてください。