最近なぜか、上司に無視される。悪いことをした覚えはないのに。精神的につらい、仕事辞めようかな。
上記のような悩みを解消します。
<本記事の内容>
「部下を無視する上司」は、割と存在しています。上司とはあくまで役職上の立場であって、人間性で優れているわけではないのです。
もちろん、人間性も優れている上司はいますが、部下を無視するような上司は、最低以外の何者でもありません。
本記事では、上司から無視されている人がどう対処すればいいかについて解説します。
職場で無視されるのは本当につらいので、本記事を参考に、自分が今何をすべきか考えてみてください。
上司に無視されるあなたは悪くない
前提として、上司に無視されているあなたは、何も悪くありません。どうか自分を責めないでください。
「無視」は幼稚かつ最低の行為です。
大きな罪悪感を持たずに、相手を精神的に追い詰めることができます。
2021年の調査によれば、「集団による無視」でいじめをする割合は、高校生が最も多くなっています(文部科学省の調査より)。
大人になるにつれて精神的ないじめが増えていることを考えると、「無視をする上司」は、割と珍しくない存在なのかもしれません。
無視する上司の心理状態
上司に無視されるあなたは、「なぜ?」と疑問に思う気持ちが一番大きいでしょう。
では、そんな上司がどのような心理状態にあるかというと、
「他人をおとしめて自分が優位に立ちたい」
これがすべてです。
無視に至るまでのプロセスは人によりさまざまですが、最終的には上記の心理状態が働き、「部下を無視する」という行為におよびます。
上司の本来の姿とは、自分を律して、仕事や人間性において部下から尊敬される人間になることです。
これを放棄し、部下を無視して自分を優位に立たせる行為は、本当に幼稚かつ悪質なもの。まずは「気にしないこと」が大切です。
上司に無視される人の声
はっすんさーん…🥲わかりますか?!
1人独身の女上司に謎にめっちゃ嫌われてて無視されたりとかありました😮💨周りから見てもわかるレベルで嫌われてて…結婚して早く仕事を辞めるのを目標に婚活頑張ってましたがそれもムカつく要素だったらしいです🥲
女性/30代 Xより
上司に無視されて
お互いに報連相できてない
Xより
副業の職場、1人ドギツい上司が居てド辛い🥲ここ三回くらいは体調悪くなるレベルで鬱々として仕事行きたくなくなってしまってる😭
新人だし仕事出来ないし私がナニカやったのだろうけど、呪い殺すような目で睨まれたり無視されたり…
常々その人の機嫌を損なわないように考えてしまって仕事も支障が
Xより
上司に無視される人は、割と多いですね。
どんなに嫌いな上司でも無視をされるのは気分がよくないので、仕事に行くのが億劫になるのは当然でしょう。
精神的に病んでしまったり、体調を悪くする人もいるくらいなので、無視は本当に悪質ないじめ行為です。
次のセクションから解説する対処法で、自分を守ってください。
上司に無視されるときの対処法
上司に無視される人は、下記の対処法で自分を守ってください。
- まずは自分を責めないこと
- 上司より上の人に相談してみる
- 仕事に支障がなければ距離を取る
- 自分は上司に対して普通に接する
- 仕事の報告などはメールで行う
- 転職する
詳しく解説します。
1. まずは自分を責めないこと
これが一番大切です。まずは、上司に無視される自分を責めないでください。
上司に無視されると、
- 悔しい
- 恥ずかしい
- 怖い
- 悲しい
- つらい
といった、負の感情が押し寄せてくるかもしれません。
しかし、どのような事情があったにせよ、無視をする上司が悪いです。あなたは何も悪くありません。
大人なら、何か事情があれば対話をすべきです。それを放棄している上司が幼稚なだけなので、自分を責めないでください。
もう一度言います。
上司から無視をされるあなたは、何も悪くありません。
2. 上司より上の人に相談してみる
「上司が悪い、自分は悪くない」
この気持ちを強く持つことができたら、次は上司より上の人に相談してみてください。
部長、役員、社長など、上司よりも上の人であれば誰でも構いません。
ただし、あなたを無視している上司と癒着している人に相談するのは危険です。「お前に責任がある」と一蹴されるだけなので、できれば、上司と仲良くない人に相談しましょう。
もしも、あなたを無視している上司が上の人から可愛がられる存在なら、状況の改善は難しいかもしれません。
転職をする準備を早々に始めましょう。
実際にあった話
友人Yは、仕事はできるものの、自己主張が苦手です。そのせいか、入社3年目から上司に無視されるようになりました。理由は不明です。友人Yは状況を改善したいと考え、会社の社長に相談しました。しかし、その社長と上司は仲がよく、相談しても「お前が悪い、改善しろ」と一蹴されました。友人Yは生真面目な性格なので、その後も仕事を頑張りましたが、1年後には精神的に限界が訪れ、転職しました。転職した今は上司にも恵まれ、「辛くても頑張っていた自分がバカみたいだ」と昔を振り返られるほど、回復しています
3. 仕事に支障がなければ距離を取る
上司より上の人に相談しても改善されない場合、、仕事に支障がなければ、自分から上司と距離を取ってみてください。
具体的には、
- 必要以上に近寄らない
- 必要以上に話しかけない
の2つです。
無視をする上司の心理として、無視されて傷ついている部下を見て、自分の優位性を確かめています。
そのため、無視されている状況を改善しようと行動すればするほど、上司は気持ちを良くして、無視をやめません。
仕事に支障がなければ必要以上に近寄らず、話しかけず、距離を保つことで自分を守れます。
4. 自分は上司に対して普通に接する
上司に無視されることに対して、「ムカつく」と怒りが湧いてくる人もいるでしょう。だからといって自分も上司を無視するなど、同じ土俵には立たないでください。
理由は2つあります
- 自分が不利な立場になるかもしれない
- 周囲から同類と見られるかもしれない
上司は役職として、自分よりも立場が上です。
上司を無視するなど同じ行為を取れば、職場で立場が不利になりやすいのは、上司よりも自分ということを覚えておいてください。
また、周囲から「人間性が同じ」と思われ、同類と見られるかもしれません。屈辱的な気持ちになるので、やはり自分は上司に対して普通に接するのがベターです。
「返答に関係なく仕事上の報告をするだけの人」
と考え、普通に接してください。
5. 仕事の報告などはメールで行う
上司に対して普通に接するのが得策とはいっても、「何も報告を受けていない」などと主張をされるのは、かなり悔しいです。
その対処法として、仕事の報告などはメールで行うのを基本としてください。
メールはすべて記録として残ります。
たとえば、上司があなたから受信したメールを削除しても、あなたの送信ボックスには、上司に送信したメールが残っています。
システムのログ(記録)を見れば、上司が受信したメールを削除したこともわかるので、「何も報告を受けていない」などと主張されることはありません。
最悪主張されたとしても、記録が残っているので簡単に反論できます。
普段は口頭で行うようなちょっとした報告でも、メールで報告する癖を付けましょう。
もしも上司から、
「なぜ口頭で済むものをメールで送るんだ」
と言われた、
「〇〇さんに無視されるからです」
とハッキリ言える人は、言ってください。
少なくとも、仕事上のやり取りに対する無視はなくなるはずです。
ハッキリ言えない人は、
「自分がいつ何をやったか、定期的に振り返りたいんです」
など適当な理由をつけましょう。
6. 転職する
上司に無視される人の多くは、転職を最終手段だと考えがちです。
しかし、転職というカードを早々に切ることで、今よりもずっと幸せになれる人も多いことを、覚えておきましょう。
先ほど紹介した友人Yは、
「もっと早く転職すれば良かった」
と、それだけを後悔していました。
どんなに頑張っても、報われない努力はあります。大切なのは「報われないこと」を素早く見極めて、すぐに行動を起こすことです。
友人Yは「今の環境で頑張らないと」と固定観念に縛られ、見極めができなかったことで、貴重な1年間を失いました。
今、上司に無視されているあなたが、
「あぁ、これは頑張っても報われなそうだな」
と感じたら、すぐに行動を起こしてください。
転職は今や、「人生に一度経験するかしないかのイベント」ではありません。
生きているうちに何度か転職し、年収アップを目指したり、より良い職場環境に出会ったりするのは当たり前の時代です。
転職は切り札ではないので、ぜひ気軽に考えてみてください。
無視する上司との関係を修復したいときのポイント
無視をする上司や幼稚で最低なので、関係修復はあまりおすすめできません。
しかし、生活のためだったり、自分のキャリアのためだったり、今の会社を辞めたくない人もいます。
そんな人は、関係を修復するための2つのポイントを実施してみてください。
感謝の気持ちを伝える
「無視をする上司」は自分の優位性を保ちたいので、態度には出さなくても、感謝されることが大好きです。
「無視してるのに自分は感謝される存在」
と感じるのは、この上ない喜びでしょう。
なので、上司との関係を修復したい場合は、まずは感謝の気持ちを伝えてみてください。
感謝することが何一つなくても問題ありません。適当に、「〇〇さんのおかげで仕事ができるようになりました」と伝えれば十分です。
ちなみに、感謝の気持ちは継続的に伝えるのが肝心です。たった一回で関係が修復されることはほぼありません。
思ってもいない気持ちを伝えるのは苦痛かもしれませんが、関係を修復するためには仕方ありません。
上司を飲みに誘ってみる
「無視する上司を飲みに誘ってみる」というのも、一つの方法です。
会議室のテーブルを挟んだ真面目な対話ではなく、あくまで「飲みに誘う」というのがポイントです。
無視をする上司は幼稚な性格なので、そもそも真面目な対話はできません(対話できる人なら無視はしない)。
上司に感謝の気持ちを伝えた上で、飲みに誘えば、誘いに乗ってくれる可能性は高いです。
さらに、無視をする上司はプライドが高いので、部下にお金を出させるケースは少ないでしょう。
翌日は職場で「〇〇さんにご馳走していただいた」と周囲に言いふらせば、上司も気を良くするはずです。
関係修復に向けた大きな一歩になるでしょう。
以上が、無視をする上司と関係を修復するポイントです。ただし、これらのポイントを実施したからといって、必ず関係が修復されるわけではありません。
あくまで、「やるだけやってみる」という気持ちで実施してください。
無視をする上司をパワハラで訴えられるのか
結論から言って、無視をする上司をパワハラで訴えることは可能です。
無視という行為は、パワハラの6類型における、「人間関係からの切り離し」に該当します。
なので、無視をする上司をパワハラで訴えることは可能です。
ただし、可能だからといって簡単なわけではありません。上司をパワハラで訴えるには、それ相応の準備が要ります。
訴える準備その1. 証拠を残す
上司をパワハラで訴えたいなら、何をおいても「証拠が命」です。
具体的には、
- 音声の録音
- 映像の録画
- 写真の撮影
- 診断書、カルテ
- メッセージ
- SNSの投稿
- 同僚の証言
- 日記、メモ
などがパワハラの証拠として提出できます。
簡単に収集できるものは「音声データ」です。
仕事の日に一日中録音しておけば、上司が無視している確固たる証拠になります。
ただし、パワハラで訴えたい場合、証拠が一つ(一種類)では不十分だとみなされる可能性もあります。
音声に加えて、日頃から記録として残しているメッセージ、上司のSNS投稿などなど、集められるものはすべて集めておきましょう。
日記やメモのみでは、証拠力がかなり弱いので注意してください。
訴える準備その2. 弁護士に相談する
最終的にはやはり、弁護士に相談することになります。
慰謝料をどれくらい請求できるかはケースバイケースなので、相談した弁護士と決めましょう。
また、パワハラ訴訟に慣れている弁護士を探すのがポイントです。
身近にいるパワハラ訴訟に慣れている弁護士は、弁護士ドットコムから探せます。
おわりに
上司に無視されるのがつらいなら、早々に転職することをおすすめします。
正直言って、無視をするような幼稚な上司に立ち向かう必要も、張り合う必要もありません。
大人と子供とでは、大抵のことは勝負になりませんよね?あなたは大人、そして上司は子供です。
たぶんですが、上司に無視されても頑張り続ける人は、「早く転職すればよかった」と後悔しています。
本記事で紹介した友人Yのように。
いきなり退職するのは精神的にきつい日々が続くので、転職活動を始めて、今よりもいい環境に転職しましょう。
おすすめの転職エージェントや、転職のステップを解説した記事リンクを貼っておきます。
最後にもう一度。
上司に無視されるあなたは、何も悪くありません。悪いのは100%上司です。