直感で仕事を辞めてもいいのだろうか?後悔しないかな?直感で仕事を辞めた人の話を聞いてみたい。
本記事では、上記のようなお悩みを解消します。
<本記事の内容>
- 直感で仕事を辞めた人の体験談が知れる
- 直感で仕事を辞めるときの判断基準がわかる
- 直感で仕事を辞める人がやるべきことがわかる
ふと、「仕事を辞めたいな」と思うことは誰にでもあります。
仕事が辛く感じたとき、つまらなく感じたとき、会社の将来に不安を覚えたときなど、その直感は日常に転がっているものです。
では、直感で仕事を辞めてしまってもいいものなのか?多くの人が疑問を感じていることでしょう。
本記事ではその疑問に答えるべく、「直感で仕事を辞める」について、体験談も交えて色々とお話します。
「直感で仕事を辞める」はあり?
結論から言って、「直感で仕事を辞める」は、ありです。
「直感」と聞くと、唐突に生まれた思考だったり、先入観が先行していたり、なんだか「非効率的な考え方」をイメージする人も多いでしょう。
しかし、直感を科学的に見てみると、実は非常に効率的な意思決定の方法だということがわかります。
科学的に見た「直感」の正確さ
人の脳位は、物事を判断するためのシステムが2つあります。
一つは、論理や理性を用いて、ゆっくりと判断を下す「Cシステム」と呼ばれるもの。もう一つは、瞬時に判断を下す「Xシステム」と呼ばれるものです。
このXシステムというのが、科学的に見た直感の正体です。
2006年に、このCシステムとXシステムの優位性について実験した研究があります。自動車購入を検討している人が、「意識的な判断(Cシステム)」と「無意識的な判断(Xシステム)」では、どちらの方が妥当な選択ができるか、を実験した研究です。
実験では、4つの観点で自動車の特徴が示される条件と、12の観点で自動車の特徴が示される条件が、ランダムに参加者に振り分けられます。
「意識的な判断(Cシステム)」を求められた参加者は、自動車の特徴を提示されたあと、4分間考えてから良いと思った自動車を決めます。
「無意識的な判断(Xシステム)」を求められた参加者は、自動車の特徴を提示されたあと、4分間は無関係な課題をこなしたあとに、良いと思った自動車を決めます。
この実験の結果が、下記のグラフです。
4つの観点で自動車の特徴が示される場合、「意識的な判断(Cシステム)」を求められた参加者のほうが妥当な判断を下しています。
一方で、12の観点で自動車の特徴が示される場合、驚くことに、「無意識的な判断(Xシステム)」のほうが妥当な判断を下していることがわかります。
同研究の実験結果だけでは一概には言えないかもしれませんが、「情報量が多いほどXシステム(直感力)が優位に働く」と考えられます。
このように、「直感」を科学的に見て見ると、効率的な意思決定の方法だと言えるのです。
改めて、「直感で仕事を辞める」はあり
上記の科学的根拠と、本記事で紹介する「直感で仕事を辞めた人の口コミ・体験談」、さらに僕の体験談も含めて考えると、
「直感で仕事を辞める」はあり
と自信を持って言えます。
直感で仕事を辞めた人の口コミ・体験談
直感で仕事を辞めた人は、実はたくさんいます。ここでは、直感で仕事を辞めて「良かった」と感じた人、逆に「後悔した」という人の口コミ・体験談を紹介します。
「仕事を辞めて良かった」という人の口コミ・体験談
まるで奴隷だな…って、思ったことがあります。ある日突然仕事を辞めた、昔の話。毎日どれだけ働いても、全く楽しくない。全く報われる気がしない。体調は悪化する一方。人生がもったいない。その直感を信じてみて良かったと今では感じています。自分を守れるのは、自分だけですから。
出典:X
前職を辞めたとき、次の仕事は「人」で決めたいと思って、いろんな経営者に会いました。たくさん話を聞きました。 なんか違うな~と思っていた時、久しぶりに会った人がいます。 直感で、きっとこの人だなと思いました。 そして3日後には同じオフィスで働いていました。 弊社社長です。
出典:X
「仕事を辞めて後悔した」という人の口コミ・体験談
24歳。ブラックな環境に耐えられず、次の仕事のあてもなく退職。無収入になり直感と行動力が自慢の私もさすがに後悔。デパートのレジ裏でひたすら包装する週払いのアルバイトと、米と梅干しと麦茶の食事で3ヶ月間生き抜いた。挑戦を尻込みしそうになった時、奮い立たせてくれるお守りみたいな思い出。
出典:X
「直感に従って後悔した」という声もありますが、そこから得た経験は、人生の大きな糧になるようです。
しかし確かに、次の仕事のあてがないまま退職するのは、精神的にもかなりのストレスでしょう。
直感で仕事を辞めるときの判断基準
科学的に見た直感は、正しい判断を下せることが多いと説明しました。
しかし、直感で仕事を辞めるにあたって、直感に従ったほうが良い人と、従ってはいけない人の2タイプにわかれます。
両者の特徴を紹介するので、直感で仕事を辞めるときの判断基準として、参考にしてみてください。
直感に従ったほうが良い人
直感に従ったほうが良い人の特徴は、下記の通りです。
直感というのは、脳の意思決定プロセスの一つです。実は、一瞬の判断のなかに、これまでの経験や知識、その場の状況など無数の情報が加味されています。
この直感が発揮される人の特徴が、「よく考え事をする」「情報収集が好き」です。
加えて、「直感に従った経験がない」という人は、これまで直感に従わなかったからこそ、仕事選びに失敗した可能性もあります。
直感に従ってはいけない人
直感に従ってはいけない人の特徴は、下記の通りです。
このような特徴を自覚している人は、直感に従って仕事を辞めると、後々後悔する可能性が高いでしょう。
「直感の信頼性が低い」という状態なので、「仕事を辞めたい」と思っても、じっくり考えるよう心がけてください。
直感で仕事を辞める人がやるべきこと
自分の直感を信じて、いざ仕事を辞めようとしても、一体何から始めれば良いのかわからないものです。
そこで、直感で仕事を辞める人がやるべき、5つのことを紹介します。
- 現在の貯金額や退職金を確認する
- 転職までの期間を決める
- 転職サイト・転職エージェントに登録する
- 会社に退職の意思表示をする
- 転職活動を本格的にスタートする
一つずつ解説します。
1. 現在の貯金額や退職金を確認する
直感で「仕事を辞めよう」と思ったら、まずやるべきは貯金額や、退職金を確認することです。退職や転職には、何かとお金がかかります。
また、仕事を辞めてから転職するまで空白期間があると、無収入で支出ばかりの日々に、強いストレスを感じます。
転職まで少しでも日々のストレスを軽減できるよう、貯金額と退職金のチェックは欠かせません。
ちなみに、厚生労働省の資料によれば、退職金制度を設けている会社の中で、支給条件が最も多いのが「勤続3年以上(42.2%)」です。
勤続年数が3年以上の人は、退職金をもらえる可能性が高いので、内規(社内ルール)などをチェックしてみてください。
2. 転職までの期間を決める
今ある貯金額や、支給予定の退職金から、転職までの期間(レッドライン)を決めましょう。
「退職から○日以内に転職する」と決めておくことで、転職のモチベーションを維持しながら、日々行動できるようになります。
平均的な転職活動期間は2〜3カ月とされているので、1カ月後に仕事を辞めると仮定すると、すぐにでも転職活動を始めることをおすすめします。
3. 転職サイト・転職エージェントに登録する
直感で仕事を辞めると思ったら、転職サイト・転職エージェントに登録しましょう。
転職サイトに加えて転職エージェントに登録する理由は、「転職に関するアドバイス」をもらえるためです。
また、転職エージェントに登録しておくことで、採用担当者からスカウトの連絡が来る可能性もあります。
転職活動を少しでもスムーズに進めるためにも、転職サイトに加えて転職エージェントにも登録しておきましょう。
4. 会社に退職の意思表示をする
転職サイト・転職エージェントに登録し、転職活動を始めたら会社に退職の意思表示をしましょう。
直感で仕事を辞める人は、この時点で迷いが生じることが多々あります。
「本当に辞めていいのだろうか?」
「後悔するかもしれない...」
「考え直すなら今のうちだ」
人によっては、こうした迷いが次々に生じてきます。
そんなときは、前述した「直感で仕事を辞めるときの判断基準」を参考に、直感に従うべきか否かを判断してみてください。
また、下記の記事では「仕事辞めたい」と思う理由が、甘えかどうかの判断基準を紹介しています。
合わせて参考にすると、より正確な判断を下しやすくなります。
5. 転職活動を本格的にスタートする
会社に退職の意思表示をしたら、転職活動を本格的にスタートさせましょう。
辞めることが決まっていれば、コソコソ動く必要はありません。
転職エージェントのアドバイザーとこまめに連絡を取りながら、さまざまな会社にエントリーし、採用面接に臨んでください。
おすすめの転職サイト・転職エージェント
「直感で仕事を辞める」と思ったら、まずは下記に紹介する転職サイト・転職エージェントへ登録してみましょう。
いずれも無料で登録でき、相談も無料で行えます。
1. リクルートエージェント
公開求人数 | 419,005件(2023年10月14日現在) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
数ある転職エージェントのなかで、一番おすすめできるのが、【リクルートエージェント】です。
公開求人数、非公開求人数ともに業界最大で、質の高い求人を扱っています。
登録後のレスポンスが非常に早く、担当アドバイザーの対応がとても丁寧だったのが、印象的でした。応募書類の添削や、面接対策など、基本的なサポートにも力を入れてくれているので、初めての転職にもおすすめです。
業界大手ということもあり、これから転職する人なら「全員登録必須」と言えるくらい、満足度の高い転職エージェントです。
2. doda(デューダ)
公開求人数 | 215,546件(2023年10月14日現在) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
次におすすめしたい転職エージェントは、【doda(デューダ)】です。
リクルートエージェントに次いで求人数が多く、非公開求人も多数扱っています。そんなdodaを使った印象は、「アドバイザーの質が高い」でした。
というのも、dodaを運営しているパーソルホールディングスは、社員教育制度が充実していることで有名です。
安心感のある転職サポートを受けられるのは、初めての転職をする人にとって、精神的にかなり助けられます。
リクルートエージェントと同じく業界大手なので、合わせて登録しておくべき転職エージェントです。
3. ビズリーチ
公開求人数 | 99,860件(2023年10月14日現在) |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
3つ目におすすめする転職エージェントは、【ビズリーチ】です。
ビズリーチはスカウト型の転職エージェントであり、登録後にヘッドハンターからスカウトが届きます。
ヘッドハンターにはそれぞれ5点満点のスコアが表示されているので、採用会社を評価する以前に、ヘッドハンターを評価できるのが最大の特徴です。
スカウト型の転職エージェントにおいて、良い転職は「良いヘッドハンターとの出会い」が大切。ヘッドハンターの質を事前に見極められるので、マッチ度の高い転職を実現できます。
おわりに
直感で仕事を辞めるのは、大いにありです。「仕事辞めたい」と少しでも思ったら、その直感を大切にしてください。
しかし、本記事で紹介したように、「直感に従ってはいけない人」もいます。これに該当する人は、本当に仕事を辞めるべきかどうか、客観的に考えてみてください。
それ以外の人は、「直感で仕事辞めたい」と思ったら、自分を信じて、転職活動をスタートさせましょう。